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写真撮影とは、ものごとの記録の役割であるが、この「記録する」ことの大切さを軽んじる風潮が近頃感じられてならない。
記録映画の難しさは、撮影を経験しなくては学び取れないだろう。

図鑑の写真などもそうだ。
記録写真しか撮れないのかと軽んじる風潮はいただけない。
フォトジャーナリスト写真はビジュアル記録である。

動物写真もそうだろう。
フォトイラストレーターフォトグラファーとフォトジャーナリストフォトグラファーとはカテゴリーが異なる。
しかし基本は、後処理を必要としないしっかりした記録を撮ることだと思う。
まあフォトジャーナリストが画像に後処理を加えたら、捏造という意味で失格ではある。



931Nikon CoolPix 995
クールな傾向の色描写である。990とは異なる白の質感描写だ。

色の後処理はしないから、被写体により使用する機材を使い分けている。


932

932a
リコー GRDV

有る程度の緻密さはコンデジでは上の部類だがいかんせん合焦速度が遅すぎる。
常に動いているネコたちのスナップは撮りにくい。
後処理なしの画像だが色描写が不正確だ。後処理を必要とする機種である。


933

933a

933b
FUJI FinePix F200 EXR

2枚目は小降りだが雨の中である。細い枯れ草までが雨に濡れてエッジにテリが入っている。3枚目は室内蛍光灯の下で。
ビジュアルメモ機として描写は優秀。色描写はイイ。

P500/P6000もヌケはイイが使い勝ってはフジの方かな。


934

934a

934b
Nikon CoolPix P6000

スペイン コスタデルソルとマドリッドの早朝。街の裏通り。
この機種もコンデジとしては良く写る方だろう。しかし光量不足の環境での動きものには苦手だ。
GRDVよりもはるかに色描写はイイ。手ぶれ補正も効果的である。雰囲気はよく写る。

しょせんコンデジはサブのスナップ機、メモ帳であるから、歩きながらでも撮れる記録優先の速写性がほしい。ここのところはF200EXRがイイ。
じっくり撮るのはメイン機で良いのだから、とにかく色描写は被写体の色を再現してホシイモノだ。
歪曲収差などは、自分にとってはどうでもヨロシイ。


935

935a

935b
935リコー GRDV

この機種は、花を撮るには適していないようだ。
街並などの無機物向きのようだ。
潤いのある、華のある描写は苦手のようだ。
陽が明るいときの写りは色飽和やシロトビはあるが、曇りの時に比べれば我慢のうちか。

渋い感じで画像処理の好きな人向きかもしれない。
花など被写体の色を、情感を描写するのには、色描写が自分好みではない。
描写力と解像力とは別物である。感性と理性の違いみたいなモノか?
最も色描写の気難しい花を撮ってみると、わかるものだ。
GRDVは解像力は悪くないのだが、花の色描写は他の機種に及ばない。階調の幅は狭い。特にシロトビが激しい。色が飽和しやすい。
そして、風に揺れる花はフォーカスが追いつかない。このあたりも色描写だけでなく、FUJI FinePix F200 EXRに追いつかない。

手ぶれ補正の機能がないせいか光量不足の環境ではブレ続発である。コンデジとしては以外と制約の多い機種である。
シグマDP1ぐらいの個性のある描写なれば撮影環境の制約に我慢もするがストレスの募る機種故使用頻度も少なくなる。
同じような環境でF200 EXRでは気軽にブレずに撮れるのだが。
歪曲収差などが少ないということでレンズ評価は結構良いのだが、色描写と合焦速度は、自分にとっては相性の悪さが出てくる。
色調の後処理が必要である。


936

936a

936b
Nikon CoolPix S10

現在は生産終了で販売されていない機種である。けして小型とは言えない大きさだ。
スイバル機S10のVRは効果的だ。
FX換算380mmでバッチリとVR効く。ブレを心配せずとも良い機種である。

アングルは自在である。
しかし、光量不足の環境ではフォーカスが迷う。迷っているだけなら良いがフォーカスを合わせることが出来なくシャッターを切ることが出来ない。
しかし暗くてもフォーカスが合ったときはVRが見事に効く。ぶれないのだ。
色描写に関しては派手目。ビビットな色調の好きな人にはいいだろう。
気持ちの良い色調であることには間違いない。


937AFs VR Micro NIKKOR 105mm F2.8G

937aAF-S VRZoom NikkorED 24-120mm F3.5-5.6G(IF)

Nikon D700

937がMicro105mm,
937aがVR24~120mmで撮っている。
Micro105mmの描写力はFXサイズでイイのは定評のあるところだが、
VR24~120mmの質感のある写りも独特である。光の捉え方に撮影者の個性が表れるようである。
ゆえに相性の悪い人には気難しいレンズになるのだろう。
キレコミがアマク感ずる人もいるようだが、私にとってはイイキレコミを見せるレンズである。
ビジュアル取材や旅行などで、特に国外で、所持レンズが一本だけと言う時、コノレンズはポテンシャルを発揮する。

------と同時に撮影者の技量もむき出しになる。
ごまかしが効かないのだ。


938

938a
Nikon D700+AF-S VRZoom NikkorED 24-120mm F3.5-5.6G(IF)


939AF-S VRZoom NikkorED 24-120mm F3.5-5.6G(IF)

939aAF Nikkor 50mm F1.4D

939bAFs VR Micro NIKKOR 105mm F2.8G
Nikon D700


940Nikon D700+AF-S VRZoom NikkorED 24-120mm F3.5-5.6G(IF)
新潟、阿賀野。雨の瓢湖


940aNikon D700+AF VRZoom NikkorED 80-400mm F4.5-5.6D

VR80~400mmは花のスナップにもよく使うレンズである。
とびきりヌケの良い描写が、好きなゆえんなのだが。

S5proでも相性の良いレンズである。
ニコンレンズ群の中でも情感の描写に秀でた一本だと感じている。
色の描写と微妙な光の描写は秀逸。
相性の良い人には惚れて使える一本だろう。


940bNikon D700+AF VRZoom NikkorED 80-400mm F4.5-5.6D

2010年は4月17日に阿賀野の瓢湖へ寄った。
昨年は1日違いの18日であった。
昨年はサクラが散り始めていたが、今年は寒くて3分咲きの感じであった。

冬の間は白鳥が渡ってきて、湖面上がいっぱいになると言うが、なかなか見に行けないモノだ。
昨年初めて瓢湖へ寄った。そのときはVR24~120mmと70~300VRであた。

今年はVR80~400mmを持った。
傘を差しながら撮っていても、カメラがびしょぬれになるほどの降りであったが、湖面の乱反射がレフ代わりになった。
東京の空と違い、雲が薄くなってくると空の青さがほんのりと映し出されてきた。


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