機材は FUJI S5pro 及び Nikon D700



新タイプにモデルチェンジされた24−120mmVRのテスト撮りである。
色描写に関しての、被写体と天候と光量と光源の位置での変化、に対するテスト撮りである。
ピクチャーモードはネコ以外スタンダード。JPG撮りっぱなしで縮小。
D700ではD−ライティングは、すべてオートとしてみた。


ナノクリスタルコートレンズにバージョンアップしたFX用のスナップ標準ズームレンズである。
旧タイプレンズは発売時からネガティブキャンペーンの攻撃に遭ったが、今度も歪曲収差を話題にしたがっている人たちが居る。
それも、何処ぞの雑誌のナントカテストの数値化された数字でだ。
解像力と描写力は異なるし、表現力となれば数字では代用不可能である。
感性と理性をゴチャゴチャに考えなさんな、と言いたい。
建築写真を撮るのならば、それに適したレンズを使えばよいだけの話である。

コノレンズの付加価値は24mmから始まるズーム幅にこそある。
スナップや取材用のレンズだが、本当にこのズーム幅を必要としている人には最適なレンズとして手放せないが、
歪曲収差などを云々している人には所詮必要のないレンズだろう。
NX2やSilkyの存在も認識して居ないかもしれない。

旧タイプはポートレートなども結構イイ写りであった。
階調が豊富なレンズ故、アマイ写りだなどと言う無知な人たちもいた。
新タイプになって色描写がハッキリしてきた。キレコミも全ズーム幅に渡って良好だ。
逆光にも強くカブリのない描写だ。白の描写もイイ。ヌケもイイ。
強い太陽光の下でも通用するレンズだろう。

ナノクリスタルコーティングを普段使いのレンズにまで拡大してきたが、F4通しの絞りも使いよいモノだ。
自分と被写体と太陽との位置を心配せずに撮れるレンズである。ビジュアル取材用には適したレンズだと思う。
D700の場合、AF-S NIKKOR 16-35mm F4G ED VR と このレンズの2本で、スナップや取材旅行はこなせるだろう。

重量はDXレンズの18−200mmVRとほぼ同程度である。
フィルターは一回りサイズアップで77mm。
以前からの習慣でL41スーパープロを着けている。
泥水をかぶるような現場ではマルミの撥水フィルターが良いだろう。


1111 FUJI S5pro

建物の北側にある植木である。
曇天のため光量は回っていないが被写体の色描写はイイ。


1112FUJI S5pro

1112aNikon D700

曇天のハナミズキの実

晴天のハナミズキの実


1113FUJI S5pro

曇天、逆光の位置。


1114FUJI S5pro

1114aNikon D700

リビングの室内蛍光灯の下で。
ISO;1600_ss;1/20_f4
動きを止めた時を狙ったが少しぶれている
ぶれなければ光量的に厳しくても色描写はイイ。

リビングの室内蛍光灯の下で。
ISO;5600_ss1/125_f4

光量不足の環境で少しでも動いているモノを撮ろうとすると、やはりF2,8が欲しいモノだ。
70-200mmVRの場合、D700ではss;1/400で撮れる。


1115Nikon D700

1115aNikon D700

1115bNikon D700
完璧な朝日での逆光である。マルチ測光。
目で見た目よりもクリヤーな写りである。
順光での白壁面と木陰を含むコントラストのフレーム。白の描写が良くなっている。 朝日順光でのハレーションのテスト。強い光量である
レフのように光が反射してきているが、さほどのカブリもなくヌケもイイ感じである。


1116Nikon D700

1116aFUJI S5pro

リビングの蛍光灯で。
卓上の造花。色描写が正確である。

木陰に咲くバラ。
花の色描写の場合、フジかオリンパスなら
でわの定評があるから、
花のカットはあまり参考にはならないかもしれない。


1117Nikon D700

晴天でのカキの実


1118Nikon D700

朝日に照らされた花


1119Nikon D700

1119aNikon D700
曇天の林道。1時間後に雨になっている。
SD15では色が乗ってこないが、D700とコノレンズでは、ほぼ光量に対しては全天候型である。光量不足でも解像力は高い。
D700とのマッチングの良さだろう。
ヌケやキレコミの良さは、Nコートの効果も大きいのだろう。
左と同じ曇天時に撮っている。
大木の間ではあるが少しばかり明るい場所である。彩度もむやみに誇張されず、ほぼ正確で素直な色描写である。
林間の暗さも記録している。


1120Nikon D700

順光であるが手前は日陰になっていてコントラストが強い。
D−ライティングはオートで強めには掛かっていない。
自分にとっては、歪曲収差とか、周辺光量がどうのとか、どこそこの像が流れるとか、はレンズ評価の項目には入っていない。
撮りたい被写体の撮りたい瞬間が撮れるか?が評価である。
描写での最重要項目は被写体の正確な色描写である。

*テストスナップは、すべて手持ち撮影である。


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